自動車史の世界へようこそ! このホームページは、1996(平成8)年で100年目を迎えた 日本のモーター史を記念し、その歴史を多くの人に知っていただくために公開しています。
二輪自動車の試走 明治29(1896)年1月19日 日本に初めて渡来したモータービークルは何だったのだろうか? また、いつの事であろうか? この「石油発動自転車試運転」は、軌道に頼らず路上を自由に走り回ることができる、最初のエンジン付き自動車の出現を意味している。欧州でも四輪自動車がまだ未完成だったころ、ドイツで発明され、史上初めて量産されたモトラッド(モーターサイクル)は、即座に日本に輸入され、皇居前広場で公開試験が行われていた。まだ「自動車」という概念すら無かった極東に到着した未知の乗り物は、「一人乗りの汽車」と呼ばれ、人々はその速力に驚愕する。この輸入から公開試験までを独力で行ったのは、明治の農業思想家、十文字信介であった。彼はガソリンエンジンを使った乗り物の出現に注目し、その高い将来性を鋭く看破していた。明治〜大正〜昭和の風雪に長く埋もれていた史実が、いま、ここに明らかになる。
四輪自動車の試走 明治31(1898)年2月7日 二輪のモトラッドに続いて到着した、本格的な四輪自動車は、一体、何だったのだろうか? この重要な史実についても、過去の日本自動車史では、不明瞭な憶測がくり返されていた。ここに挙げる1台のフランス車は、その疑問に決定的な一石を投じる正確な記録といえよう。これもまた、当時の最先端を走るパイオニア車が、リアルタイムに日本に出現していた証左だ。デフネなるフランス人商人が東京に持ち込んだガソリン式自動車「パナール・ルバッソール」は、買い手が付かず、その後、歴史の闇に姿を消す。だが、この自動車が、築地〜上野間をデモ走行し、二筋の轍を残していたことは、まぎれもない事実であった。
日本初のモーターレース 明治34(1901)年11月3日 日本のモーターレース元年は、意外にも古い時期に始まっていた。2輪、3輪、4輪、の3台のガソリン車が、上野公園不忍池を周回したこの日の競走では、正確なタイムが計測され、新聞各紙に報道されていた。また、つい最近になって、その瞬間の写真も発見することができた。この記録も、いままで全く埋もれていた史実のひとつである。
国産自動車の誕生 明治37(1904)年5月 国産第一号は何か? この議論にはまだ終止符が打たれてい ない。以下の二件を例示し、その論点を明確にしてみたい。 ●1905年 吉田式乗合自動車(ガソリン式) ●1904年 山羽式乗合自動車(蒸気式) 9年後の2004年までには、検証を終了させたい。
以下の頁では、国産自動車の発達史を中心に、日本における(日本的な)自動車文化のあゆみ、また産業史の上で深い関わりのあった機械工業の歴史についても詳しく展開していきます。国産自動車がいかにして誕生し、成長していったか、パイオニア期の先人達の足跡を振り返ってみましょう。